腰痛はどこで治すべき？

性別や年齢に関係なく、腰痛を抱えている人は多いものです。

ふとした瞬間に痛みが走ったり、痛みが慢性化したり、また腰に凝りや張りなどの違和感を感じたりするなど、腰痛の症状はさまざまです。

腰痛には原因がはっきりわかっているものもあれば、痛みが慢性化している腰痛もあります。

そのような腰痛は、整体と整形外科のどちらで改善することが望ましいのでしょうか。
今回は、腰痛を改善するときに、整体と整形外科のどちらが良いのか、違いや症状によって選ぶ方法などを詳しく紹介します。

違いは

整体では、姿勢や骨盤、筋肉の歪みやバランスを整えて、痛みなどの不調を改善させます。
そのため、腰痛だけではなく、肩こりや筋肉の張り、なんとなく続いている不調の改善が期待できます。

整体の施術は症状だけを改善するのではありません。痛みの原因となっている体の歪みなどのバランスを整えるため、腰痛を根本から解消してくれます。また、再発を防ぎやすいという特徴があります。

一方で整形外科は、筋肉や骨格の疾患を専門に治療する医療機関です。
検査や外科的治療が受けられ、処方薬が貰えて、保険診療が受けられます。また、診断書などの書類の作成が可能です。

症状によって選ぼう

腰痛を抱えていても、適切な治療をどこで受けるべきなのか、判断は難しいものです。腰痛を整体と整形外科のどちらで治療すれば良いか迷ったときには、症状によって適切なほうを選ぶと良いでしょう。

腰痛がいつからどのように始まったのかを考えながら、どちらの治療が望ましいかを考えるとわかりやすいときがあります。

ここからは、症状別に整体と整形外科のどちらを選べば良いか、解説しましょう。

筋肉の痛みのときには

痛みの原因が、筋肉にある場合は整体を選ぶと良いでしょう。
筋肉に原因がある腰痛は筋膜性腰痛と呼ばれることが多く、脊椎起立筋が痛みを引き起こす状態になっています。

そのため、マッサージなどの手技で痛みを緩和したい場合には整体がおすすめです。

ただし、痛みがひどくて日常生活を送れない場合や、筋断裂などの可能性がある場合には、筋肉の痛みであっても整形外科での治療や検査が必要なことがあります。

整体で治療を受ける場合は、痛みの状態や症状を施術者に相談し、適した施術を受けるようにしましょう。

痛みが慢性化している場合

腰痛が慢性化しているという人は多いものです。
慢性化した腰痛は、大きな疾患に繋がる痛みではないかを病院で検査してから、整体で改善を目指すことがおすすめです。

痛みが慢性化しているときには、腰に原因があるのではなく、ほかの原因の症状である可能性も少なくありません。そのため、病院で検査を受け、医療機関での治療が必要でない場合には整体での改善が期待できます。

また、痛みが慢性化している腰痛では、猫背や反り腰など姿勢の歪みが原因であることも多いです。姿勢の歪みが原因である腰痛では、整形外科より整体での治療が適しています。

姿勢を矯正したかったり、姿勢の悪さによる腰痛以外の症状も合わせて感じたりしているときには整体の施術を受けると良いでしょう。

スポーツが原因の場合

スポーツによる腰痛も、整形外科で外科的治療が必要でないかなどの検査を受けてから整体で改善を目指すと良いでしょう。
単なる練習疲れだと思っていても、練習量が多いときなどには、腰の骨が疲労骨折しているときがあります。骨折は整体では治せません。

また骨折した状態のまま必要な治療を受けないでいると腰痛が悪化します。骨折したまま整体の施術を受けると、症状が悪化してしまう可能性があります。ただし、練習による疲労で筋肉が凝っていることが原因の痛みの場合では、整体が効果的です。

そのため、スポーツが原因と考えられる腰痛は、整形外科で骨折などがないかを確認してから整体の施術で改善するようにしましょう。

痺れがあるときには

腰痛では、足など下肢に痺れを伴うものもあります。下肢に痺れを伴う腰痛は整形外科を受診しましょう。

腰に痛みがあって、下肢に痺れがあるということは、何らかの理由で腰の神経が圧迫されている可能性が高いです。坐骨神経痛や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの原因が考えられるため、整形外科で詳しい検査を受け、必要な治療を受けるようにしましょう。

ただし、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアなどでは、症状が悪化する前に、整体の施術を受けることで予防できるときもあります。日常的な姿

勢の悪さや、腰の筋肉への偏った負担を感じている人は、整体の施術を受けると良いでしょう。
また整体では、整形外科での治療が終わったあとに、再発を防ぐために、筋肉に偏った負担がかからないようにする施術を受けられます。

適した治療がわからないときには

腰痛があっても、自分の症状に整体と整形外科のどちらでの治療が適しているのか判断できない人も多いのではないでしょうか。
そのようなときは、整体のカウンセリングで相談すると良いでしょう。

カウンセリングでは、詳しい症状や腰痛のきっかけ、これまで怪我や病気をしたことがあればそのときの治療法などをヒアリングします。加えて、腰痛以外に症状がないかなど、現在の体の状態もチェックしてくれます。

また整体にはさまざまな施術があります。腰痛を改善するためにどのような施術が適しているか、施術者に判断してもらいましょう。自分の症状に合った施術を選んでもらうことで、辛い腰痛の症状が緩和されるでしょう。

まとめ

今回は、腰痛を改善するときに、整体と整形外科のどちらを選べば良いか、症状ごとに紹介しました。
整体と整形外科には、それぞれ違いがあり、治療が適している状態が違います。

筋肉や姿勢の悪さが原因になっている腰痛では、整体の施術での改善がおすすめです。

ただし、整体では、検査や投薬ができません。痛みが強く痛み止めの処方が欲しいときには、整形外科を受診するようにしましょう。また整形外科で医療機関の治療が必要な疾患がないかを検査してから、整体で腰痛の改善を目指すと安心して施術を受けられます。

整体では、自分の症状や状態に合わせた施術を施術者に選んでもらえます。また整体では、腰痛の根本的な原因を解消するため、再発を予防しながら腰痛を改善できます。

自分に合った施術で辛い腰痛から解放されてみてはいかがでしょうか。